歯科助手の需要と就職先について
歯科助手は、歯科医院(歯医者さん)でいろいろなお仕事をします。
歯科医院ごとに歯科助手の行う業務は異なりますが、受付や会計、患者さんの案内や治療の準備、器具の洗浄、院内の掃除、カルテ作成などです。
このように歯科助手は歯科医院でいろいろなお仕事をしますので、一定の需要があります。
最近では歯の健康が体全体に影響をおよぼすことがわかってきました。
たとえば歯周病菌は妊婦さんの早産、糖尿病、心臓疾患、ガン、肝炎などの原因になると指摘されています。
また、高齢化によって高齢者の方が増えていますが、高齢者ができるかぎり自分の歯でものを噛めることが、認知症などを予防することにつながります。
このように歯医者さんは単に虫歯を治すだけでなく、いろいろな病気を予防するために重要な役割が期待されています。
そのため、歯科助手もますます需要が高まることでしょう。
歯科助手の就職先は
歯科助手は国家資格ではないので、歯科医院で採用されればすぐに歯科助手になります。
ただ、歯科助手には民間資格があります。これを取得すれば、しっかりと勉強している証になりますので、即戦力として就職も有利になります。
歯科助手の収入はどれくらい?
気になる歯科助手の収入・報酬ですが、初任給は月10万円台後半ということが多いです。
といっても昇給や社員登用制度があるクリニックも多いですし、パートとして家事や子育てをしながら働く、という選択肢もございます。
ちなみに歯科医院で働いている人は、他に歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士がいます。
歯科医師は歯医者さんで、歯科技工士は入れ歯などをつくるスペシャリストです。
歯科衛生士は国家資格
歯科衛生士さんと歯科助手の違いはわかりにくいのでご説明しますと、歯科衛生士は国家資格です。
専門学校などで3年間学んで、試験に合格することで歯科衛生士になることができます。
そのため、歯科衛生士の学校の学生さんが、アルバイトで歯科助手をしていることも多いです。
歯科衛生士と歯科助手の違いですが、歯科助手は患者さんの口の中に手を入れることができません。
一方、歯科衛生士は歯石の除去やフッ素の塗布、歯科医の治療の補助などを行うことができます。
歯科助手として就職してみて、歯医者さんでのお仕事が自分にあっていると思えば、そこから歯科衛生士へとステップアップするというのもよいと思います。